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蓮華台
蓮華台
蓮華台とは竿石(◯◯家之墓などの彫刻が施されるお墓の1番上に位置する墓石の部分)と上台の間に設置する蓮(はす)の葉を模った墓石加工のことを言います。
この蓮華台を造る意味は仏教において蓮は非常に大切な花で蓮は汚れた泥の中においても、その泥に染まらず、汚れることなく茎を天井へ伸ばし可憐で清らかな花を水面に咲かせることから煩悩に冒されず迷いの中から見事に悟りをひらく様は仏教の教えそのものといえます。
蓮華の八徳という言葉があり、その中に蓮台乗仏(れんだいじょうぶつ)というものがあります。
蓮華台に乗る仏様という意味で、仏様が鎮座する蓮は尊い境地を表すとされており竿石の下に蓮華台を設置することはご先祖様やお亡くなりになられた方の成仏や浄土への往生を願う心の表れといえ、これが蓮華台を造る意味となります。
ちなみに、「台無し」という言葉の語源はこの蓮華台からきており台座がないと威厳が損なわれることから、面目を失うという意味で台無しという言葉が生まれたようです。