お知らせ・ブログ・豆知識

豆知識

開眼供養とは?流れ・準備・服装まで分かる仏事ガイド

開眼法要


【開眼供養とはどんな儀式?】

開眼供養とは新しくお墓を建てた時や仏壇、位牌を購入した時に行う仏様の魂を入れ込む大切な供養です。


開眼供養は四十九日や一周忌などの納骨式と一緒に行う場合と開眼供養のみ行う場合があります。


開眼供養には僧侶をお呼びして読経してもらいます。お性根(しょうね)入れ、入魂(にゅうこん)式、魂入れ、霊入れなど、その呼び方もさまざまです。


開眼供養を行なっていないお墓はただの石で開眼供養をする事でお墓に仏様の魂を入れ、礼拝の対象となります。


お墓の開眼供養は水やお花、供物をお供えし僧侶による読経、獨協の最中または終了後に施主様から順番に焼香をします。焼香が終わればお供物を片付けて開眼供養は終了となります。




【お墓の開眼供養 流れ】当日のスケジュールと進め方

 お墓の開眼供養は、「魂入れ」とも呼ばれる大切な仏事です。新しく建立した墓石に仏様の魂を迎え入れることで、はじめてお参りの対象となります。ここでは、一般的な当日の流れをご紹介します。


①僧侶の到着・準備

まず、読経をお願いした僧侶が現地に到着します。施主は、軽くご挨拶をしてお迎えします。僧侶が読経の準備を整える間、参列者も所定の位置に集まります。


②施主の挨拶(省略されることもあり)

簡単に参列者へのお礼や開眼供養を行う旨を伝えます。堅苦しい形式でなくても構いません。


③読経(魂入れ)

僧侶による読経が始まります。仏教の宗派によって読まれるお経が異なりますが、墓石の前で心を込めて供養を行います。読経中に、墓石に「払子(ほっす)」や「お香」などで清めを行う所作が入ることもあります。


④焼香(参列者)

読経の途中または終了後に、施主および参列者が順番に焼香を行います。立礼または座礼、焼香の回数などは宗派や地域によって異なります。


⑤納骨(納骨を兼ねる場合)

開眼供養と同時に納骨を行うケースでは、読経のあとに納骨の儀式が行われます。納骨袋を墓石の下や納骨室に収め、僧侶が再度お経を唱えることがあります。


⑥閉式・僧侶へのお礼

儀式が終わったら、僧侶へお布施を渡します。「御布施」や「開眼供養御礼」と表書きをし丁寧にお渡ししましょう。参列者にはお礼の言葉を述べて閉式となります。


⑦会食・お斎(おとき)※任意

地域によっては、儀式後に「お斎(とき)」と呼ばれる会食を設けることもあります。最近では略式でお弁当や引き物を渡すだけの場合も増えています。



▶︎所要時間の目安

一般的に30分〜1時間程度で終了します。納骨を伴う場合はやや長くなることがあります。


▶︎事前確認が大切

流れは宗派やお寺によって異なることもありますので、事前に僧侶と打ち合わせをしておくと安心です。




【開眼供養 準備するもの】何を用意すればいいの?

開眼供養(かいげんくよう)は、仏壇・仏像・墓石に魂を入れる大切な儀式です。当日スムーズに行えるよう、事前の準備が大切です。以下に、一般的に必要とされるものをまとめました。


■ 1. 僧侶へのお布施

読経を依頼する僧侶への「お布施」は最も重要な準備物のひとつです。金額は地域や寺院によって異なりますが、2万円〜5万円程度が一般的です。「御布施」「開眼供養御礼」などと表書きをしましょう。


■ 2. 仏具類(仏壇・仏像の場合)

・線香、ろうそく

・香炉、花立て、燭台

・供花(左右一対が基本)

・お供え物(果物・菓子・季節の食べ物など)

・お膳(精進料理や供物膳)※任意

すでに仏壇を購入している場合は、開眼供養までに仏具を整えておくとよいでしょう。


■ 3. 墓石(お墓の場合)

・新しい墓石(納骨堂含む)

・水桶や柄杓(掃除用)

・線香立て、花立て

・お供え物(果物・お菓子など)

・塔婆(希望する場合、お寺に事前に依頼)

・納骨袋(納骨を同時に行う場合)

開眼供養と納骨を同時に行う場合は、遺骨・埋葬許可証の準備も忘れずに。


■ 4. お供え物・引き物

・供物(果物・お菓子・季節の食材など)

・参列者へのお礼の品(引き物)※任意

 ◯お菓子やタオル、茶菓子などが一般的です。


■ 5. その他の備え

・数珠(参列者が持参)

・服装(地味な喪服または略喪服)

・椅子やテント(屋外で行う場合)


■ 必要なものは事前に僧侶と相談を

宗派やお寺によって準備物が異なる場合があります。不安な場合は、事前にお寺に相談するのが安心です。




【開眼供養 服装】どんな服装で参列すればいい?

開眼供養(かいげんくよう)は、仏壇・仏像・墓石などに魂を入れる大切な儀式です。そのため、服装にも最低限のマナーが求められます。


■ 基本は「略喪服」または「地味な平服」

開眼供養は法要の一種ですが、四十九日や一周忌ほどの格式はないため、「略喪服」や「地味な平服」が一般的です。


【男性の場合】

・黒や紺、グレーのスーツ

・白いワイシャツ

・黒いネクタイ

・黒い革靴


【女性の場合】

・黒やグレーなど落ち着いた色のワンピースやスーツ

・肌の露出を控えた服装(ノースリーブや短いスカートは避ける)

・黒または地味な色のパンプス


【子どもの場合】

・制服がある場合は制服でOK

・なければ地味な色のシャツやズボン・スカートで


■ 避けたい服装・小物

以下のような服装やアクセサリーは、場にそぐわないとされます。

・ジーンズや派手な色柄の服

・ノースリーブ・ミニスカートなど露出が多い服

・派手なネイルや香水

・光るアクセサリー(結婚指輪程度はOK)


■ 地域や菩提寺によって異なる場合も

服装に関するしきたりは、地域やお寺の考え方によって異なることもあります。不安な場合は、事前にお寺や施主に相談すると安心です。